パレットナイフとペインティングナイフの違い

knife
絵を描く道具の中にナイフって、ありますよね?
パレットナイフとかペインティングナイフ

などと呼ばれているものです。

この2つのナイフの違いを知っていますか?

意外と知らない人も多いんじゃないでしょうか。

そもそも全くナイフを使わないという人もいるでしょう。

この2種類のナイフの特性を知って

効果的に活用すると、制作の能率がアップしますので

この際ですからはっきりさせておきましょう。

目次

答え

question

では、いきなり答えです。

パレットナイフとペインティングナイフの違いとは・・・

見分け方を簡単に説明すると


真っ直ぐなのがパレットナイフ


曲がっているのがペインティングナイフ


です。

わかりやすいですね。

正直いうと私もあまり気にしていなかったんですが

無意識にちゃんと使い分けていました。

実際、それぞれ目的があって

それに適した形状をしているんですね。

では、2種類のナイフの特徴と用途をみていきましょう。

パレットナイフ

パレットナイフ

パレットで絵具を練るときに使うナイフです。

特徴

絵具を練るときに力が入りやすいように

ハンドル(柄)の先から、ブレード(刃)が

真っ直ぐに出ています。

画面とハンドルの間に隙間がないので

パレットナイフで絵を描こうとすると

指が画面に触れてしまいます。

例外もありますが、基本的に描画には向いていません。

用途

※写真はバターナイフです…😞

混色する

パレットで絵具を混色するのに使います。

筆で混ぜればいいじゃないか、という人もいると思いますが

筆は使えば使うだけ消耗してしまうので

混色のために消耗させていたら、もったいないんです。

ナイフは消耗しません。

また、筆で混ぜると

絵具が毛の間に入り込んでしまったりして

効率的に混ぜられないんですね。

特に固めの絵具をたくさん混ぜるときは

断然、力が入りますので、パレットナイフを使うべきです。

メディウムと絵具を混ぜる

こちらも混色と同じような理由ですね。

筆を汚さず傷めずに、絵具とメディウムを混ぜられます。

よく混ぜないとシワやひび割れの原因になりますが

パレットナイフで混ぜると、ムラにならずに綺麗に混ぜやすいです。

絵具を練る

この「練る」というのは一体なんだ?という感じですけど

たまにチューブの中で油と顔料が分離しているものがありますよね。

ああなると画面にしっかり定着しないので

もう一度、練り合わせて均一にするとよいです。

あと、練ると発色が良くなるという説もありますが

真偽はよくわからないです。

ペインティングナイフ

ペインティングナイフ

描画に用いられるナイフです。

特徴

ターレンス3017 横から

描画をするときに手が画面に触れないように

ネックの部分が曲がっています。

パレットでも使えないことはないですが

あまり力が入らずに使いにくいです。

かなり変則的な形をしたものもあって

描き方によっては、様々な効果を作り出せます。

用途

インパスト(厚塗り)

塗り壁のような、ケーキ作りのような感じで

絵具を厚く盛って塗ります。

乗せ方やナイフ自体の形状によって効果は様々ですが

いずれにしても、筆には出せないタッチになります。

スクラッチング(引っ掻き)

塗るのではなく、ナイフで引っ掻いて絵具を削ぐ技法ですね。

筆でも描けないような、細い線が描けたりします。

また、エッジの部分で絵具をごっそり除去することもできます。

エッジで直線を描く

これは、たまに私がやる描き方で

エッジの部分に絵具を乗せて画面につけると

まっすぐな細い線が引けます。

定規を使わずに、絵具で直線が引けて便利です。

まとめ

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2つのナイフの違い、お分りいただけたでしょうか?

ナイフを上手く使うと、筆では描けないタッチや線を出せるんですね。

筆でもナイフでもどっちでもできるという場合は

なるべくナイフを使うと、筆が汚れずに消耗せずに済みます。

今回のまとめ
  • パレットナイフは真っ直
  • ペインティングナイフは曲がっている
  • それぞれ特性に合った使い方をすると効率が良い
  • 筆ではできない仕事ができる
  • ナイフを使うと、筆を汚さず消耗させずに済む。

それではここまで読んでいただき

ありがとうございました。

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