今回は、下描きなどで
写真を転写する際などに使える
グリッド線について説明したいと思います。
手間かもしれないですが、メリットもありますので
やってみる価値はあると思います。
そして今回は動画も撮ってみましたので
そちらも参考にしてみてください。(記事の下の方にあります)
グリッド線を使うメリット
グリッド線というのは、格子状の線のことで
これを画面に引くことによって利点が生まれます。
まず、写真を描き写す場合に限りますが
簡単に形を取れるということです。
転写にもいろんな方法がありますが
グリッド線を使うのがシンプルで
使う道具も少ないので、オススメです。
また、デッサンやクロッキーなどに慣れて
自分では形を取れていると思っている場合でも
意外と思い込みで描いていることが多く
グリッド線を引いてみたら、実際には形が違っていた
というようなことがよくあります。
まずは補助的に線を引き
正しい形を知ることによって
形を取ることに対して意識が向くのです。
いずれ何も使わずフリーハンドで描けるようになるにしても
最初は補助輪のようなものだと思って
使ってみるのもいいかと思います。
グリッド線を引く
さて、F8号のキャンバスに
グレーの地塗り材(クイックベース)を塗ってある状態です。
クイックベースは摩擦があって、鉛筆が乗りやすいので
下描きをする場合にはオススメです。
まず、画面の中心あたりに印をつけるんですが
定規で左右から同じ長さを測ります。
今回は、たまたま22cmにしましたが、何センチでもかまいません。
要するに、左右同じなら何でもOKです。
左右で同じ長さを測って、その真ん中に印をつけると
ちょうど画面の中心ということになります。
もう一ヶ所、同じように印をつけます。
2つの印を通るように直線を引くと
ちょうど真ん中で画面を2分割できます。
同じようにして、水平にも線を引きます。
さらに半分に分割していきます。
同じように左右同じ長さを測って・・・
印をつけます。
2点を通る直線を引くと、さらに半分に分割できます。
これを繰り返して、どんどん線を引いていきます。
何本引いてもいいですが
細かく分割すればするほど、正確に形を取りやすくなります。
ただ、あんまり引きすぎると逆に見づらくなるので
ほどほどにしておきましょう。
写真にグリッド線を引く
同じ要領で写真の方にも線を引きます。
私はよく大きめのA3紙にプリントして
線を引いたりしています。
このとき、なるべく
写真とキャンバスの比率を合わせるようにしてください。
(厳密じゃなくていいです)
キャンバスのサイズというのは、統一された基準がないみたいで
国によってもバラバラです。
日本のキャンバスだと
F、P、M、S、というような比率がありますが
実は、同じFでも号数によって比率が変わります。
Fキャンバスだったら比率は全部同じでしょ?
と思いきや、号数によって形が違うんです。
たとえば、スマホで撮った写真の比率
3:4 (1:1.33)に近いキャンバスは
- F0 (1:1.29)
- F6 (1:1.29)
- P10 (1:1.29)
- P12 (1:1.33)
- P15 (1:1.30)
あたりです。
F3、F8、F10、F12、F15 は
だいたい比率が4:5(1:1.2)前後になります。
(すべて微妙に違いますが…)
写真を転写する
グリッド線が引けたら、写真を見ながら形を描き写します。
このとき、小さい絵がたくさん並んでいると思って
ひとマスずつ描き写すと形を取りやすくなります。
こんな感じで転写できました。
下描きなので
だいたいの輪郭線が描ければOKです。
まとめ
- グリッド線で形を取りやすくなる
- 定規があれば簡単に引けるので便利
- 写真とキャンバスの比率を合わせた方がよい
- 1マスごとに1枚の絵だと思うと描きやすい
今回、初めて制作動画を撮ってみたのですが
鉛筆の線が見づらくてすみません😞
いつもあのくらいの筆圧なんですが
撮影してみると見えづらいですね。
カメラを絵の正面に置いて
横から手を伸ばして描いていたんで
微妙に線が曲がっていたり、形を取りにくかったりします。
(あとで直しました)
それでは
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。